四国八十八ヶ所巡礼の旅  2012 by Shinzo
ひとこと みなさま こんばんは。 ぼくは今週土曜日から四国八十八ヶ所巡礼の旅にでます。 一度の人生長いようで短い。 気力と体力があるうちに実行することにしました。 <2月27日(月)>


ひとこと 無事に着きました
が、雨。明日も100%雨。 とちゅうで滅多に起こらない パンクも。いろいろありますなあ。 ではまた。<3月4日(日)>

ひとこと 一番札所霊山寺から10番切幡寺までの約30キロ走行。雨も昼にはあがりまずは順調です。問題は明日です。 八十八ケ所をあるいているドイツ人と知り合いになりました。世の中色んな人間がいますなあ。 <3月5日(月)>

ひとこと 好天気にめぐまれ、快調に飛ばしました。予定のさくらや旅館についたのは3時ころ。これなら焼山寺まで行けるんじゅあ。ととある人が言い出し、チャレンジしました。 さすがに難所でしたわい。5時の納経の締め切りに間に合うかどうかという時間になり必死に遍路道を押して歩きました。4時50分到着。焼山寺は標高800m。走行距離は75km。 明日は休養ですたい。
13番大日寺に「人生即遍路」とありました。昨日の宿では北海道から4人、大分からも来ていましたよ。 みなさんは迷いはありませんかあ。 <3月6日(火)>

ひとこと 昨日焼山寺に行ったので、今日はルンルンと思っていたが、そう甘くはなかったね。 18番恩山寺、19番立江寺をまわる。その後、予定では22番平等寺、21番大龍寺だったが地元の人の言うことを信用し先に20番鶴林寺に変更。 焼山寺ほどではないが、ここも山の上、H500。片道2.6kmの遍路道を歩いて往復した。チャリンコでの走行距離は67km。 こりゃてーへんだよ。
ふたこと 明日も太龍寺には遍路道を歩かないと自転車では無理。よくもこんな高いところに寺を建ったもんだ。
立江寺では地元の立江小学校4年生の生徒が先生に引率されて接待をしてくれる。みんなそれぞれ想いの記念品を手作りし、参拝者にこれを受け取ってください、という。一年に一度こういう催しをするらしいが、そういう機会に遭遇して感激しました。 <3月7日(火)>

ひとこと

<勇気りんりんルリの色>
無事今日の宿、民宿吉田につきました。朝早く7時過ぎに出発しH500にある大龍寺には8時半到着。平等寺から23番薬王寺へ。今日は順調でした。 途中、I氏の計らいで青色発光ダイオードを開発した日亜化学を訪ねました。
明日から高知県入り。 この時期まだ遍路の旅人はすくなく、ちょっと淋しい。 走行距離は63km。<3月8日(木)>


ひとこと

<室戸路は雨だった>
薬王寺から室戸の最御崎寺(ほつみざきじ)まで80キロ強。歩きの人は大変ですなあ。岬をまわって金剛頂寺へ。 途中、喫茶店で高知県警の人 に会う。 いまでも東北の震災地へ行くらしいが、厳めしい格好に似ず気さくな2人でした。
宿泊は金剛頂寺の宿坊。精進料理と思いきや、素晴らしい夕食でした。歩き遍路5回目の奈良の人への質問。「歩いている時何を考えていますか」「過去も将来も考えません。今生きている自分です」<3月9日(金)>


ひとこと

宿坊朝は早い。6時のお勤めは般若心経の読経。今日は神峯寺(こうのみねじ)と大日寺。でも神峯寺は標高430mの山上にある。大日寺に行く前に岩崎弥太郎の生家を訪ねてみた。だんだん風向きがアゲインストになりようやく大日寺の納経に間に合うことが出来た。 76kmを走行したがきつかったなあ。
意外と海外からの巡礼者が目につく。今日はイタリアからとスイスから。一昨日は韓国から女性一人旅。 ではまた。 <3月10日(土)>


ひとこと <今日もタイトロープだった >
予定通り29番国分寺から35番清滝寺まで走った。が途中、道を間違え走行距離は76km。 7時20分宿をでて清滝寺についたのは4時45分。ただ今反省しております。60キロ以上走って7つ の寺をまわるのは無理。大体お寺さんは平地にはありませんから。
ふたこと 線香は故人を偲ぶときは3本、自分の願いをお願いする時は2本。ここではお賽銭はそっと差し上げてくださいね。静岡からの女性に教えていただきました。 <3月11日(日)>

ひとこと

<快食、快眠、快便>
ここにくると、生活習慣病が治るという。事実ぼくの友人も歩き遍路で半分まわってそれまで高かった血圧と血糖値が正常になり、主治医から何かしたかと不思議がられたという。
今日は36番青龍寺から37番岩本寺へ来た。天気は良かったが、七子峠(須崎、窪川間)では雪花が散っていた。岩本寺の宿坊に泊まる。 本日の走行距離は70km。 ではまた。 <3月12日(月)>


ひとこと

<三原村での出会い>
昨日はぼくの68歳の誕生日。今日は豪華に温泉のある足摺テルモに宿泊です。予定では岩本寺から足摺岬でしたが、走行距離が100kmに近いため、窪川から輪行で中村まで行き、30番延光寺から三原村を通り足摺へ。三原村では四万十みはら菜園に立ち寄りました。
なんとカゴメとの提携でトマトの木、6万5000本。オランダから養液栽培技術を導入した野菜工場でした。従業員は50人で毎日の出荷は10トントラック2台分。見学料は一万円と言われたが駄目もと精神で小八木社長さんにアタックしタダで見せて貰いました。最先端の栽培技術でTPP大歓迎ということでした。三原村はこの他、土佐すずりと米の産地。三原米を食べたら他の米はたべられんぜよ、と言うことでしたが。
足摺岬へは海岸線を通る積りがスカイラインを登ってしまい、とんでもない苦行になりました。走行距離は87km。 <3月13日(火)>


ひとこと

<太陽が一杯のAshizuri Sunny Road>
足摺岬より一本松の温泉へ。青い海と輝く太陽。美しい海岸線が続く。 今日から伊予の国です。
日程的には約半分ですが、これから難所が控えています。 ではまた。 <3月14日(水)>


ひとこと

<ようやく半分だー>
今日は40番観自在寺を巡ってまっすぐクアライフ宇和島に来る予定でした。 が、途中立ち寄ったコーヒーショップで遊子(ゆす)の段々畑の写真を見せられ行って見たくなった。 場所は津島から西へ約20キロ。道は平坦だと言うもんだから、行ってみたが峠がつづく山路。現地は能登の千枚田を縮小して畑になったのを想像してもらえればわかるか。写真家ならとってみたくなるに違いない。 一面ジャガイモが植わっていました。

ふたこと 四国を半分まわったことになるが、平地はすくなく山が多いね。 弘法大師はえらかった。年間10万人を超える人が訪れるビジネスをつくったのですから。 <3月15日(木)>

ひとこと

宇和島から41番龍光寺、42番佛木寺、43番明石寺をまわり民宿来楽苦(くらく)へ。途中歯長峠あたりで雨が降りだしたがひどくなくて幸運でしたね。後で話を聞くと大洲市には弘法大師 が本尊となっている札掛大師堂があるとのこと。内子では古い街並みの保存地域があリます。明治時代にはハゼの木から採取した木蝋の製造で大層栄えたらしい。木蝋は海外にも輸出され、この地域一帯には立派な作りの家がありました。
来楽苦ではなぜか精進料理。 明日は雨でかなりの登り坂がありそう。 <3月16日(金)>


ひとこと

一昨日まで一緒に同道したKさんは体調がわるくなり、宇和島で戦線離脱。四国八十八ケ所の道は死酷変路ですよ。
ということでぼくは弘法大師と二人旅となりました。 昨晩の天気予報では終日雨。しかも民宿来楽苦から約500mの登り坂。リスクヘッジとして宿の主人に峠まで車を飛ばしてもらうことにした。今朝は雨だったが、お陰で9時過ぎには止み、次第に天気は回復してきた。
それにしてもだ。峠の多いルートでありましたぞ。岩屋寺は標高670m。少し下って大宝寺。そして、標高720mの三坂峠。そこからは一気にダウンヒルで松山へ。リスクヘッジのおかげで3時すぎに浄瑠璃寺に到着した。岩屋寺ではオレンジ色の僧衣をまとったチベット僧が訪れていました。明日は道後温泉で休養ですたい。<3月17日(土)>


ひとこと

今日は道後温泉で骨休みだ。47番八坂寺から51番石手寺をまわっておしまいです。遍路の中には色んな人がいます。時間を見つけて今回で78回目という人がいた。旅費だけでも相当な額になるはず。一度くるとまた来たくなるらしい。四国病というヤツだ。 ではまた。 <3月18日(日)>


ひとこと

今日は松山を出て今治の58番仙遊寺宿坊までやって来ました。天気にも恵まれ瀬戸内の島々を見ながらの軽快な走りでした。昨晩は長らくご無沙汰している新居浜のMさんから電話がありました。実は一昨日連絡したのですが、不在でした。残念ながらお会い出来ないかもしれないと思っておりましたところ、奇しくもMさんは松山市郊外の病院で療養 中とのこと。連絡が一日ずれると再会は出来なかったことを考えると弘法大師のお陰としか言いようがありません。延命寺へ行く途中、食事のため立ち寄ったジョイフルでは足の不自由な88歳のあばあさんがおられ、弘法大師に代わって車まで手を添えて差し上げました。ぼくが店を出る時にはすでに付き添いの人がぼくの分まで食事の代金を支払ってありました。また、南光坊では地元、今治北高校の女生徒さんからコーヒーの接待。そして泰山寺では門前の果物屋差さんから甘酒を振る舞っていただきました。多くの人に支えられ、心が洗われるような一日でした。明日は第二の難所、標高745mの横峰寺です。 <3月19日(月)>


ひとこと

横峰寺への登山道は昨年の台風でかなり被害が出ていた。土石流で谷を渡る道がない。ウグイスの鳴き声が聞こえる。下り坂では膝がガクガク。 <3月20日(火)>


ひとこと <今日もあまくはなかった >
昨晩の宿のある小松付近の62番宝寿寺、63番吉祥寺、64番前神寺を回って新居浜、川之江から三角寺を目指す。納経の受け付けは朝7時からと思っていたが、宝寿寺だけは8時からと張り紙がある。ベンチで受付を待っていた岐阜から来た女性によると、ここはそういう意味で有名なんだそうだ。昼間も12時から午後1時までは休憩時間となっていた。新居浜を過ぎるあたりでシトシトピッチャン、シトピッチャンの子連れ狼に出てくるような手押し車を押して歩いている遍路姿の人がいた。自転車を降りて歩きながらいろいろ聞いみると、北海道出身で8年前北海道から高野山に参り、その後徳島へきて以後ずっと今のように八十八ケ所と番外霊場の108ケ所を巡っている。休みは元旦のみ。野宿をしているので食費と納経代があればいい。家を回ってお経をあげてなにがしかのお礼を貰うのだと。現代版弘法大師でっせ。
ふたこと 川之江からは徳島へ通じる192号線を走る。三角寺は標高500mの所にあった。宿の民宿岡田へいくには勿体無いが、一旦下までおりて、また300mまで登るのだ。考えるてみると9時半ころから走り始め、昼メシの1時間を除き、5時まで走っていた。宿は愛媛県、香川県、徳島県の境目にある。あすは最後の難所、雲辺寺へ。宿のメシはどうか、との問い合わせがあった。泊まっている所は八十八ケ所を3回も巡っているTさんのおすすめのところでうまいでっせ。あと4日のところまできました。あすはうどん県入りです。<3月21日(水)>

ひとこと

<ここはホントの天空の寺>
残り少なくなりました。あと3日です。今日は朝7時民宿岡田を出て66番雲辺寺登山。頂上まで自転車で行ける、となれば挑戦する価値あり。宿が標高250mで、雲辺寺が910m。標高差660mを約2.5時間かけてゆっくり登る。勾配は日光いろは坂の方がきつい。大興寺、神恵院、観音寺を経て70番本山寺まで来ました。道中、あの子連れ狼型のお遍路姿に出会いましたね。宿で夕食を食べながら雑談していると、北海道から来た ある客は車にロバをつんで来たそうだ。人生色々。 <3月22日(木)>


ひとこと

ひょっとして雨が止むのでは、と思って10時ころまでホテルにいたが、そろそろ行かないと。71番弥谷寺(いやたにじ)は石段が580ほどあった。その駐車場のふれあいパークみのでお遍路セットを注文する。やはりうどん県のうどんはうまいねえ。今日はキロ数は少ないが、寺の数は7つと多い。最後は77番道隆寺。あと11ケ所となりました。 <3月23日(金)>


ひとこと

<風邪でダウン >
昨日は小雨混じりの寒い日だった。 一番札所の霊山寺へのお礼参りを含めあと2日だったが、今回はこれで打ち止めにするかどうか考慮中。 そてにでしてもだ。ナントカ峰寺へ行くのは、大変だ。<3月24日(日)>


ひとこと

<風邪でダウン >
今徳島です。 これから帰ります。 弘法大師はまた来いということでしょう。 shinzo <3月26日(月)午前7時58分>