サンデーまいにちおやぢ隊が行く-その6(2013.8)

飲んだく連のテニス合宿記−in軽井沢
(2013.08.23-25)

 飲んだく連とその友人らは8月23日から3日間、長野県・軽井沢町で連続16回目のテニス合宿を行った。合宿とは称しているが、どちらかと言えばバーベキューや焼きそばなどを食べ、生ビールを飲みながらついでにテニスも楽しむ恒例のイベントだ。
 筆者の場合、技量が上がった形跡は無く体重だけを確実に増やして帰るという結果になっている。しかし、当地は海抜900メートルを超える高原地帯。気温は東京よりも5~6度ほど低い上、湿度も低く毎年のことながら明日への英気を養うことができるのが一番の収穫だ。

参加者一同(合宿終了後民宿前にて、なべさん提供)

 初日

 参加者一同の平均年齢は60ウン歳。今年もそれぞれの車に分乗し、生ビールの樽(20リットル入り)3缶とビールサーバー、炭酸ガスボンベ、簡易ガスコンロ2セット、肉や野菜・卵などの食材、それに雨よけ用のシートなどを積んで早朝、西東京市などを出発した。
  関越道から上信越道に入り横川SA辺りになると、小雨がパラつき始めた。午前9時過ぎ、定宿となっている「ホワイトロッヂ しゃくなげ」に到着した。  少し離れたキャベツ畑の近くにあるテニスコートへ移動。小雨の中、雨よけのシートでテントを張りバーベキューサイトなどを設営する一方、ビールサーバーのセットアップに取り掛かった。

小雨の中、テントを設営する
昼飯の準備をする 談笑中の参加者

 全員が手馴れたもので、設営作業は小一時間で完了。一同は談笑しながら小雨が止むのとビールが冷えるのを待った。ビールが先に冷え、昼食の焼きそばなどを食べているうちに雨は上がり、ラケット持参のメンバーはコートに入っていった。
  しかし、小一時間もしないうちに雨は本降りとなり、ゲームを1セット楽しんだだけで終了した。この日は不完全燃焼で体力・気力が残ったせいか、夕食後にカラオケ大会などを楽しむことができた。

2日目

 心配された天候だったが、朝から天気は何とか持ち直した。朝食後、三々五々とコートに出発。早速、ビールサーバーの電源を入れた。2日目から参加の9人も午前10時ごろには相次いでコートに到着した。
  適当にペアを作り、勝てそうな(?)相手ペアを探してゲームを楽しむうちにビールも冷えてきた。料理上手のおじさん達が作ってくれたバーベキューやベーコンエッグ、焼きそばなどを頬張りながら飲む生ビールの味は何とも言えず美味かった。

軽井沢のシンボル・浅間山(海抜2568メートル)
キャベツ畑近くのコート

 すでに軽井沢には秋の訪れが近づいており、赤トンボが飛び交いコスモスやキキョウ、オミナエシ、ツキミソウなどの花が咲き、空には秋めいた雲が浮かんでいた。また、高原を吹き抜ける爽やかな風は火照った体に心地良かった。
 肝心要のテニスの方はと言うと、高原でボールがよく弾むことやほろ酔い気分も手伝って各人とも珍プレー好プレーの続出で、大いに笑わされ楽しませてもらった。
 最近の研究によると、「笑い」には医学的効用があり、心や体の健康に良いそうだ。笑うことによって、ガンや糖尿病の予防にも効果があり、ガン細胞を抑えるNK(ナチュラルキラー)細胞が増え、さらに血液の流れが活発になると言われているそうだ。
 平均年齢の60ウン歳の我々が、健康で生活できているのもこの楽しい合宿の成果のひとつかもしれない、などと思った。

馴れた手付きでベーコンエッグを作るHさん キルギス仕込み(?)のハーモニカ演奏を披露するIさん
ほろ酔い気分でテニスを楽しむ参加者

最終日

 朝からかなり強い雨が降っていた。当地の天候は変わり易くコートが火山灰土で水はけが良いため、様子を見ることにした。民宿ロビーで、IさんのハーモニカとTさんの大正琴のコラボを冷やかしながら、待つこと1時間余り。ようやく小降りとなりコートに集合。2時間ほどゲームを楽しんだ後、昼食を取った。
「飲む」「打つ」「食う」そして「笑う」など、3拍子も4拍子も揃った楽しい3日間の合宿は、瞬く間に終了。幹事の皆さんの奮闘と同行医師のケアで、熱中症やけが人が出ることも無く無事に打ち上げた。

隣家の老犬シベリアンハスキーの「デコ」 コート近くのサニーレタス畑
オミナエシ キキョウ
ハギ ソバ
ツユクサ コスモス
ミント ツキミソウ

 思えば10数年前は、皆それなりに若かった。夜遅くまで飲んでは話し込み、宿の方から早く寝るよう注意されたりしたこともあった。我々も寄る年波には勝てず、現在ではみんなが早寝競争をする年齢となってしまった。
  またコート隣家の犬「デコ」ちゃんも、昔は毛並みが艶やかだった。いかにもシベリアンハスキー犬らしかったのが、今では毛が抜け写真のようなみすぼらしい姿になってしまった。
  参加者の中には定年を迎えサンデー毎日となったり、孫育てや親の介護に忙しい仲間も増えてきた。隔世の感を禁じ得なかったのは、筆者ばかりではなかったと思う。

(にゃまだ記)