サンデーまいにちおやぢ隊が行く-その8(2013.12)

飲んだく連トレッキング日記(2013.12.28〜29)

三峰神社駐車場〜雲取山〜鴨沢バス停

 飲んだく連有志恒例の忘年会登山は、今年も12月28日から雲取山(2017メートル)に登り、同山荘で敢行した。これまでの雲取山登山に比べかなりの積雪があり、初日は難儀して予定より遅れたものの、2日目は踏み固められた雪の上が逆に歩き易く予定時刻より早めにバス停に着いた。
 参加メンバーは常連のH、S、Nの3氏とY、数年ぶりに参加した和尚のA氏の5人。いつものことながらビール10缶、日本酒3升、飲み会用のつまみ、それに昼食用のおでんとうどんなどを背負っての山行だ。

 

1日目・・・
三峰神社駐車場〜霧藻ヶ峰〜雲取山荘、休憩時間含め約7時間

 いつも通り早朝の西武池袋線特急とバスを乗り継ぎ、出発地点の三峰駐車場には10時半前に到着。小用などを済ませた後、「今回は医師と和尚が同行するので何があっても安心だ」などと軽口をたたきながら、間もなく出発した。
  駐車場に雪はほとんどなかった。大した雪ではないだろう、と思いながら山道に入ると状況は一変。これまで数年歩いた中では、一番多い積雪量(30センチ程度)となっていた。

参加メンバーの5氏(駐車場に雪はほとんどなかったが)

 途中で小休止を取りながら、緩い上り坂を行くこと1時間50分ほどで昼食予定地の霧藻ヶ峰到着。先ほど我々を追い抜いたヨーロピアンの女性と、白人の男性が到着し昼食を取っていた。
 我々もおでんとうどんを素早く温め、腹が温かくなる"燃料"を補給した。男性が先に出発したため、残った女性に声を掛けたところ「フランス人で埼玉県在住、20代です」と流ちょうな日本語で答えてくれた。
 さらに、このコースは前に一度歩いたことがある。今回は2泊3日の予定で今晩は雲取山泊、明晩は無人の将監小屋に泊まり和名倉山(2036メートル)を経て下山する、と言うのだ。一同は山岳地図を見ながら、雪の深い中でこのコースを単独で行くのか、と驚き感心した。
 腹が温まったところで我々も出発した。前白岩の肩辺りまで来るといよいよ雪(50センチ)は多くなり、念のためH氏を除く全員がアイゼンを装着した。西武電車で「埼玉県は雪国です。」という中づり広告を見たが、正しくそのようだと思った。
 白岩山(1921メートル)を越え、芋ノ木ドッケを経て雲取山荘前の大ダワ辺りまで来るころには日が暮れかかってきた。大ダワから山荘に行くには急な登りの男坂と緩く長い登りの女坂がある。いつもは女坂で行くのだが、踏み跡がないので男坂で行くことにした。かなりの急登で雪は深く、疲れた足を高く上げて歩かねばならなかった。
 深い雪の影響を受け、山荘には昨年より約30分遅れの午後5時過ぎ到着。練炭こたつのある部屋に落ち着き、忘年会開始。午後6時からの夕食を終えてからも続き、宿の方から早く寝るよう注意を受けた。
 それにしても昼間会った仏人女性を山荘ではついぞ見掛けなかった。雲取山頂の避難小屋にでも泊まったのか? もし、いたのならクリステルならぬ「飲んだく連」流の「お・も・て・な・し」をしてあげる予定だったのだが!

50センチ程度の雪に覆われた白岩小屋(休業中)
白岩小屋辺りからの展望。雪の浅間山(奥)と鋸刃状の両神山

2日目・・・ 雲取山荘〜山頂〜奥多摩小屋〜鴨沢バス停、休憩時間含め約4時間半

 午前5時前起床。慌ただしい朝食を取り、午前6時に出発した。ここからは全員がヘッドランプとアイゼンを装着した。30分ちょっとで山頂着。気温マイナス14度の中、ご来光が出るのを10数人が待っていた。
  昨年は曇天と霧雨でご来光は望むべくも無かったが、本日は天気も良く期待できそうだった。しかし、上空に雲はないものの東の空にはうっすらと雲がかかっていた。日の出時刻を過ぎて朝焼けが広がる中、やっと顔を出した。それほど感動的ではなかったが、昨年に比べるとまだ有り難いものだった 。

ご来光を待つ一行。後方は富士山
朝焼けの中、ご来光が昇る
雲取山頂にて記念の一枚

 朝の光を受けた富士山や南アルプスの山々を右手に眺めながら下ること、約35分で奥多摩小屋着。ここで小休止を取り、またも腹を温める"燃料"を補給した。山頂から鴨沢へのルートは、昨日の三峰コースに比べ登山者が多く、深さ50センチほどの雪の道は踏み固められていた。
  そのため、昨年歩いた時には露出していたガレ場も雪に覆われ、逆に歩き易くなっていた。一行は順調に高度を下げ、鴨沢バス停には予定より一本早いバスに乗ることができた。JR青梅線奥多摩駅到着後、駅前にある年1回しか利用しないお馴染み(?)のS食堂で、互いの健闘を称え乾杯した。

(にゃまだ記)